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金のなる木が枯れる原因と復活法!症状別の対処法を徹底解説

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多肉植物
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こんにちは。観葉植物疑問ナビ、運営者の「Yuta」です。

「一攫千金」や「富」といった縁起の良い花言葉を持ち、ぷっくりとした肉厚な葉が可愛らしいカネノナルキ。丈夫で初心者向きと言われることが多い植物ですが、実際に育ててみると「葉がポロポロ落ちてしまった」「気づいたら茎が黒ずんでブヨブヨになっている」といったトラブルに見舞われることも少なくありません。特に冬の寒さや水やりの加減など、ちょっとした環境の変化で枯れるサインを出すことがあります。でも、安心してください。植物が出しているSOSサインを正しく読み取り、適切なケアをしてあげることで、元気な姿を取り戻せる可能性は十分にあります。

  • 葉のシワや変色といった見た目の変化から枯れる原因を特定する診断テクニック
  • 水不足と根腐れという真逆の原因を見分けるための具体的な判断基準
  • 季節ごとの水やり頻度や置き場所など枯らさないための管理のコツ
  • 弱ってしまった株を再生させるための植え替えや剪定の詳しい手順
日当たりの良い窓辺に置かれた、肉厚で健康的な葉を持つ金のなる木の鉢植え。


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金のなる木が枯れる主な原因と症状の診断

「なんとなく元気がない気がする…」そう感じたとき、植物はすでに何らかのストレスを抱えています。しかし、焦って水を与えたり肥料をあげたりするのは禁物です。まずは、目の前のカネノナルキがどのような症状を示しているのか、その「症状」から「原因」を逆引きで特定していくことが回復への近道です。ここでは、よくある症状別にその背後にある原因を深掘りして解説していきます。

葉がシワシワになるのは水不足か根腐れか

金のなる木を育てていると最も頻繁に遭遇するのが、あの肉厚でパンパンだった葉が、梅干しのようにシワシワに萎んでしまう現象ではないでしょうか。この姿を見ると、多くの人が「水が足りていないんだ!」と直感的に判断し、急いで水をたっぷりと与えてしまいがちです。

確かに、単純な「水不足(乾燥)」であれば、その判断は正解です。カネノナルキは葉に水分を貯蔵する性質があるため、土が乾ききって根から水分を吸えなくなると、自らの葉の水分を消費して生き延びようとします。その結果、葉が痩せてシワが寄るのです。このケースでは、水をあげれば半日〜1日程度で葉がパンと張りを取り戻し、嘘のように元気になります。

水不足により葉が乾燥してシワシワになった金のなる木のクローズアップ写真。
しかし、ここで警戒しなければならないのが、症状は同じでも原因が全く異なる「根腐れ」のケースです。根腐れとは、水のやりすぎや排水性の悪い土などが原因で、鉢の中が常に湿った状態になり、根っこが酸素欠乏を起こして窒息死、あるいは腐敗菌によって溶けてしまっている状態を指します。

根が腐ると、当然ながら水を吸い上げる機能が失われます。つまり、「土の中に水はあるのに、植物体内に水を取り込めない」という状態に陥ります。これを「生理的乾燥」と呼びますが、結果として葉に水が届かず、見た目は「水不足」と同じようにシワシワになってしまうのです。

水不足と根腐れを見分ける決定的な違い

この2つを見分けるには、葉ではなく「土」と「幹」を観察してください。

  • 水不足の場合:土がカラカラに乾いていて、鉢を持つと軽い。幹は硬いままであることが多い。
  • 根腐れの場合:土が湿っているのに葉がシワシワ。鉢はずっしりと重い。幹の根元を触ると柔らかかったり、土からカビ臭いような異臭がしたりする。

もし、土が湿っているのに葉がシワシワしている状態で水を足してしまったらどうなるでしょうか。溺れている人にさらに水をかけるようなもので、腐敗を一気に加速させ、枯死を決定づけてしまいます。迷ったときは、「水やりを控えて様子を見る」のが鉄則です。乾燥にはめっぽう強い植物ですから、数日水をやらなくても枯れることはありませんが、根腐れは進行すると取り返しがつかなくなるからです。

葉がポロポロ落ちる時の原因と対処法

昨日までは青々としていた葉が、指で少し触れただけでポロリと落ちてしまう。あるいは、気づいたら鉢の周りに大量の葉が落ちている。これは育てている人にとって、非常にショッキングな光景ですよね。葉が落ちるという現象には、いくつかの複合的な要因が絡んでいることが多いです。

まず疑うべきは「日照不足」です。カネノナルキは南アフリカ原産の植物で、太陽の光を浴びて育つのが大好きです。室内で育てている場合、部屋の隅や北側の窓辺など、光量の足りない場所に長く置いていると、植物は「光合成が十分にできないから、エネルギーを消費するだけの葉をリストラしよう」という生存戦略をとります。その結果、自ら葉を落として身軽になろうとするのです。

次に考えられるのが「急激な環境の変化」です。例えば、園芸店やホームセンターの温室で管理されていた株を購入して持ち帰った直後や、秋から冬にかけて屋外から室内に取り込んだ直後などに発生しやすい現象です。温度や湿度、光の強さが急激に変わることで植物がショックを受け、葉を落とすことがあります。これは一時的な反応であることが多く、新しい環境に慣れれば落葉は止まります。

そして、最も厄介なのが「根詰まり」や「根腐れの初期症状」としての落葉です。鉢の中で根がパンパンに詰まってしまうと、水や養分をスムーズに吸収できなくなり、葉を維持できなくなります。また、根腐れが始まると、葉へ水分を送るポンプ機能が低下するため、葉の付け根(離層)が形成されやすくなり、ポロポロと落ち始めます。

対処法としての環境改善

葉が落ち始めたら、まずは置き場所を見直しましょう。いきなり直射日光に当てるのは刺激が強すぎますが、レースのカーテン越しのような、明るく風通しの良い場所に移動させてみてください。

また、もし2年以上植え替えをしていない場合は、根詰まりの可能性が高いです。適期(春や秋)であれば、ひと回り大きな鉢に植え替えてあげることで、嘘のように元気になることがあります。根詰まりや植え替えの詳しいサインについては、サイト内の以下の記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。

(内部リンク:観葉植物の植え替え時期は?根詰まりのサインと失敗しない手順

葉が黒くなる変色は寒さによる凍害の可能性


寒さで凍害を受け、葉が黒く変色してブヨブヨになった金のなる木の様子。
冬の寒い朝、ふと金のなる木を見たら、葉が黒ずんで変色していた…という経験はありませんか?特に、葉が透き通ったような黒や濃い茶色に変色し、触るとブヨブヨと水っぽく崩れてしまうような状態であれば、それは病気ではなく「凍害(とうがい)」である可能性が極めて高いです。

カネノナルキの耐寒温度は、一般的に0℃〜3℃程度と言われています。これ以下の気温、特に氷点下の環境にさらされると、植物の細胞内に含まれる水分が凍結してしまいます。水は凍ると体積が膨張しますよね。これと同じことが細胞内で起こり、膨張した氷の結晶が細胞壁を内側から突き破ってしまうのです。これを細胞壁の破壊と言います。

一度破壊された細胞壁は、氷が溶けても元には戻りません。解凍された後は、壊れた細胞から水分や組織液が漏れ出し、組織全体が壊死して黒く変色し、グジュグジュとした状態になります。これは一種の「組織の死」であり、残念ながらその部分が緑色に戻ることは二度とありません。

窓際の落とし穴に注意

「室内に入れているから大丈夫」と思っていても、夜間の窓際は放射冷却によって外気と同じくらい冷え込むことがあります。昼間は日当たりが良い特等席でも、夜は「冷凍庫」に変わる可能性があるのです。冬の夜間は、厚手のカーテンを閉めるか、鉢を部屋の中央付近まで移動させるなどの対策が必須です。

凍害を受けてしまった場合、慌てて暖かい部屋に移動させたり、ヒーターの風を当てて「解凍」しようとしたりするのは絶対にNGです。急激な温度変化は、ダメージを受けた組織の崩壊を早め、腐敗を一気に進行させてしまいます。まずは、直射日光の当たらない、かつ凍結しない程度の涼しい場所(玄関や廊下など)に移し、自然に解凍するのを待つのが最善の応急処置です。

幹がブヨブヨに柔らかい時は根腐れを疑う

葉の異常よりもさらに深刻で、緊急性が高いのが「幹(茎)」の異常です。普段は木のように硬くしっかりしている幹の根元や中ほどを触ってみて、もし指が沈むような柔らかさ(ブヨブヨ感)があったり、樹皮が黒ずんで湿っていたりする場合は、事態は非常に切迫しています。

これは、根腐れによって発生した腐敗菌が、根から茎の導管を通って上へと侵攻し、植物の体の中心部まで腐らせてしまっている状態です。専門的には「軟腐病(なんぷびょう)」のような症状を呈していることもあります。こうなると、植物を支える構造自体が崩壊しているため、放置すれば遠からず株全体がバタリと倒れてしまいます。

幹がブヨブヨになる原因の多くは、やはり長期間の過湿です。特に冬場、休眠期で水を吸わない時期に良かれと思って水を与え続けたり、受け皿に水を溜めたままにしたりすることが引き金になります。また、用土の水はけが悪く、鉢の中が常にジメジメしている環境も腐敗菌の温床となります。

この段階まで進行してしまうと、水やりを控える、置き場所を変えるといった対症療法では回復は見込めません。腐敗菌は健康な組織へとどんどん広がっていくため、「腐った部分を物理的に切除する」という外科手術のような処置が必要不可欠になります。具体的な処置方法は後述の「復活方法」で詳しく解説しますが、このサインを見つけたら「一刻の猶予もない」と認識してください。

白いカビや害虫が発生した際の駆除方法


金のなる木の葉の付け根に付着した、白い綿状のコナカイガラムシの拡大写真。
カネノナルキの葉の付け根や、重なり合った葉の隙間に、白い綿のようなフワフワした物体が付着しているのを見かけたことはありませんか?「あれ?ホコリかな?カビかな?」と思って放置していると、気づいた時には株全体が真っ白になっていた…なんてことも。この正体の多くは「コナカイガラムシ」という害虫です。

コナカイガラムシは、その名の通り白い粉や蝋(ロウ)物質で体を覆った小さな虫で、植物の樹液を吸って生きています。吸われた植物は栄養を奪われて生育が悪くなり、最悪の場合は枯れてしまいます。さらに厄介なのが、彼らの排泄物です。この排泄物は糖分を多く含んでベタベタしており、そこに「すす病菌」というカビが繁殖することで、葉が黒いススを被ったように汚れる「すす病」を誘発します。

また、葉の表面にうっすらと白い粉をまぶしたようになる「うどんこ病」も、カネノナルキに発生しやすい病気の一つです。これはカビの一種で、光合成を阻害して植物を弱らせます。

症状・害虫名 特徴 基本的な駆除・対策方法
コナカイガラムシ 白い綿状の塊。葉の隙間や裏に潜む。 歯ブラシや濡れティッシュでこすり落とす。大量発生時は殺虫剤を使用。
うどんこ病 葉に白い粉がかかったようになる。 重曹水や食酢スプレーを散布。専用の殺菌剤が効果的。

効果的な駆除のステップ

  1. 物理的除去:まずは目に見える虫やカビを、古い歯ブラシや濡らした布、粘着テープなどで徹底的に取り除きます。これだけでもかなりの数を減らせます。
  2. 薬剤散布:取りきれない隙間の虫には、薬剤を使います。カイガラムシ専用のスプレー剤や、土に撒いて根から成分を吸わせる浸透移行性の薬剤(オルトラン粒剤など)が非常に有効です。
  3. 環境改善:これらの病害虫は、風通しが悪く乾燥した環境を好みます。駆除した後は、風通しの良い場所に移動させ、適度な葉水(はみず)を行うことで予防に繋がります。

病害虫の防除については、農林水産省などの公的機関が発信している情報も参考になります。正確な薬剤の使用方法などを知りたい場合は、一度確認してみると良いでしょう。
(出典:農林水産省『病害虫防除に関する情報』)

金のなる木が枯れる前に試すべき復活方法

「もう葉も落ちてしまったし、幹も怪しい…。捨てるしかないのかな」と諦める前に、最後に試してほしい復活方法があります。カネノナルキは多肉植物特有の驚異的な生命力を持っており、体の一部さえ生きていれば、そこから再生することが可能です。ここでは、症状に応じた具体的な「救済プロトコル」をご紹介します。

根腐れした株の植え替えと土の選び方

根腐れを起こしてしまった株を救う唯一の方法は、腐った部分を完全に取り除き、新しい環境で発根を促すことです。これは植物にとって大手術になりますが、このまま放置すれば確実に枯死します。勇気を持って実行しましょう。

手順1:土を落として患部を確認する

まずは鉢から株を抜き出し、根鉢を崩して古い土をすべて洗い流します。この時、腐った根は黒や茶色に変色し、引っ張るとボロボロと崩れたり、溶けたようにドロドロになっていたりします。健全な根は白っぽく、弾力があるのが特徴です。

手順2:腐敗部分の徹底的な切除(外科手術)

消毒した清潔なハサミやナイフを使い、腐っている根をすべて切り落とします。「少しくらい残してもいいか」という甘えは禁物です。腐敗菌を残すと再発するため、健全な部分が見えるまで思い切ってカットしてください。もし腐敗が根だけでなく茎まで進行している場合は、茎の断面が白く綺麗になる位置まで切り戻します(これを「胴切り」と呼びます)。

根腐れを起こした金のなる木の腐った根を、園芸用ハサミで切除している作業の様子。

手順3:切り口の乾燥(最重要プロセス)

ここが最大のポイントです。切ってすぐに土に植えてはいけません。切り口が生乾きの状態で植えると、そこから雑菌が入って再び腐り始めます。風通しの良い日陰で、数日〜1週間程度、切り口がしっかり乾いて「かさぶた(カルス)」ができるまで放置します。カネノナルキは体内に水分を持っているので、1週間土がなくても枯れることはありません。

手順4:新しい土への植え付け

切り口が完全に乾いたら、新しい清潔な土に植え付けます。この時使用する土は、排水性と通気性に特化した「多肉植物・サボテン用の土」を選んでください。一般的な草花用の培養土は保水性が高すぎて、根腐れ再発のリスクが高まるため避けた方が無難です。

植え付け後もすぐに水はやらず、1週間ほど経ってから少量の水やりを開始します。こうすることで、植物が「水を探そう」として新しい根を伸ばすスイッチが入ります。

冬の寒さで弱った株の剪定と管理

凍害によって葉や枝が黒く変色してしまった場合、その部分が回復することはありません。壊死した組織は、そのままにしておくと腐敗が進み、やがて健康な幹の方まで菌が侵入してくるリスクがあります。そのため、適切な時期に剪定を行う必要があります。

剪定のタイミングと見極め

凍害直後は、どこまでが死んでいて、どこからが生きているのかの境界線がはっきりしないことが多いです。そのため、まずは凍結しない場所に移動させ、数日〜数週間様子を見ます。すると、黒く枯れ込んだ部分と、緑色でハリのある部分の境目が明確になってきます。

境界線がはっきりしたら、生きている緑色の部分を数ミリ〜1センチ程度残すような位置で、枯れた部分を切り落とします。ギリギリで切ろうとして健康な組織まで傷つけてしまうのを防ぐためです。

切り口の保護

太い枝や幹を切った場合、切り口が大きく露出することになります。そこから水分が蒸発したり、雑菌が入ったりするのを防ぐために、「トップジンMペースト」などの癒合剤(ゆごうざい)を塗布することをおすすめします。人間で言うところの絆創膏や薬のようなもので、傷口の治癒を助けてくれます。

剪定後は、春になって暖かくなるまでは水やりを極力控え(月に1回程度、または断水)、半休眠状態で静かに過ごさせてあげましょう。暖かくなれば、残った枝の脇から新しい芽が吹いてくるはずです。

夏の暑さと直射日光による葉焼け対策

カネノナルキは夏型に近い性質を持っていますが、近年の日本の猛暑にはさすがに弱ってしまいます。特に、真夏の直射日光と高温多湿は、彼らにとって過酷な環境です。

葉焼けを防ぐ遮光対策

強い日差しを浴び続けると、葉の葉緑素が破壊されて白く色が抜けたり、茶色く焦げたりする「葉焼け」を起こします。一度焼けた葉は元に戻りませんが、株自体の命に関わることは稀です。しかし、美観を損ねる上に光合成能力も落ちるため、夏場は直射日光を避ける工夫が必要です。

屋外であれば、建物の東側や木陰などの半日陰に移動させるか、遮光ネット(寒冷紗)を利用して日差しを30%〜50%程度カットしてあげましょう。室内であれば、レースのカーテン越しの光が当たる場所がベストです。

蒸れを防ぐ水やりと風通し

夏に枯れるもう一つの原因が「蒸れ」です。高温の時期にたっぷりと水を与えると、鉢の中がお湯のようになり、根が煮えてしまいます。これを防ぐため、夏場の水やりは、気温が下がる夕方〜夜に行い、量も控えめにします。そして何より大切なのが「風通し」です。空気が滞留すると熱がこもるため、サーキュレーターなどを活用して空気を循環させてあげると、カネノナルキは快適に夏を越すことができます。

挿し木や葉挿しで新しい株を再生する

「大切に育てていた金のなる木が、根腐れで瀕死の状態に…」「寒波で凍ってしまい、もう助からないかもしれない」そんな絶望的な状況でも、決して諦めないでください。カネノナルキを含む多肉植物には、体の一部から個体全体を再生させる驚異的な能力が備わっています。

もし親株の幹が腐敗してしまっても、まだ緑色でハリのある「枝」や「葉」が一つでも残っていれば、そこから新しい命を繋ぐことが可能です。これは園芸用語で「栄養繁殖(クローン再生)」と呼ばれ、親株と全く同じ遺伝子を持つ子供を作ることができます。ここでは、初心者の方でも失敗しない、確実な再生テクニックを「挿し木」と「葉挿し」の2パターンで、どこよりも詳しく解説します。

1. 挿し木(さしき):枝から再生させる方法

挿し木は、ある程度の大きさがある「枝」を使って再生させる方法です。成長スピードが早く、うまくいけば1年以内に立派な株姿に戻すことができます。親株の枝が残っている場合は、こちらの方法がおすすめです。

【準備するもの】
  • 切れ味の良い清潔なハサミ(事前にアルコール消毒推奨)
  • 新しい「多肉植物・サボテン用の土」(肥料分の少ない清潔な土)
  • 小さめの鉢(2〜3号程度)

具体的な手順:

  1. 枝のカット(採取): 元気そうな枝を5cm〜10cm程度の長さでカットします。この時、切り口の組織を潰さないよう、スパッと切るのがコツです。
  2. 下葉の処理: 土に挿す部分(下から2〜3cm)についている葉はすべて丁寧に取り除き、茎だけの状態にします。葉がついたまま土に埋めると、そこから腐る原因になります。
  3. 乾燥(カルス形成): ここが最大のポイントです。カットした枝を、風通しの良い明るい日陰に置き、切り口を3日〜1週間ほど完全に乾燥させます。切り口が乾いて膜(カルス)ができることで、雑菌の侵入と腐敗を防ぎます。「すぐに土に挿したい!」という気持ちをグッと堪えてください。
  4. 挿し木(植え付け): 切り口が乾いたら、用意した乾いた土に割り箸などで穴を開け、優しく枝を挿します。深さはグラつかない程度(2〜3cm)で十分です。
  5. 発根管理: 植え付け直後に水はやりません。水なしで2週間〜1ヶ月ほど管理します。植物は水分を求めて必死に根を伸ばそうとします。新芽が動き出したり、軽く引っ張って抵抗を感じたりしたら発根のサイン。そこから初めてたっぷりと水を与えましょう。

2. 葉挿し(はざし):葉一枚から再生させる方法

枝さえ残っていない、あるいは落ちてしまった葉を活用したい場合は「葉挿し」に挑戦しましょう。葉っぱ一枚の付け根から、ミニチュアのような可愛い芽と根が出てくる様子は、生命の神秘を感じさせてくれます。

土の上に置かれた金のなる木の葉から、小さな根と新芽が出てきている葉挿しの様子。
成功のための条件:
使用する葉は、緑色で厚みがあり、元気なものを選びます。最も重要なのは「葉の付け根(成長点)」が完全に残っていることです。途中でちぎれた葉や、付け根が潰れてしまった葉からは、残念ながら芽が出ません。葉をもぎ取る際は、左右に優しく揺らしながら、ポロリと綺麗に外すのがコツです。

具体的な手順:

  1. 土の上に寝かせる: 平たい容器や鉢に乾いた土を敷き、その上に葉を仰向け(表を上)にして並べます。土に埋める必要はありませんし、水も一切不要です。単に「置いておく」だけでOKです。
  2. 発芽・発根を待つ: 直射日光の当たらない、明るい日陰に放置します。早ければ2週間、遅くとも1ヶ月ほどで、葉の付け根からピンク色の細い根と、小さな赤ちゃんのような芽が出てきます。
  3. 水やり開始: 根が出てきたら、根が乾燥しないように土を薄くかけ、霧吹きで土の表面を湿らせる程度の水やりを開始します。元の大きな葉(親葉)は、新しい芽に栄養を送り続け、役目を終えると自然に枯れて取れます。それまでは無理に取らずにつけておきましょう。
挿し木や葉挿しを行うのに最適な時期は、成長期である「春(4月〜6月)」または「秋(9月〜10月)」です。真夏や真冬でも不可能ではありませんが、成功率は下がります。もし冬場に緊急で行う場合は、室内の暖かい場所(10℃以上)で管理してあげてください。

適切な水やり頻度で枯死リスクを下げる

カネノナルキを枯らさないための極意、それは「水やりのメリハリ」に尽きます。彼らはCAM型光合成という特殊な代謝を行っており、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、昼間は気孔を閉じて水分の蒸散を防ぐという、乾燥地帯特有の生き方をしています。このサイクルを理解し、季節に合わせた水やりを行うことが重要です。

季節 生育状態 水やりの目安と頻度 注意点
春・秋
(4〜6月、9〜11月)
生育期 土の表面が乾いてから2〜3日後にたっぷりと。鉢底から出るくらい与える。 最も成長する時期です。肥料を与えるならこの時期に行いましょう。

(7〜8月)
半休眠期 回数を減らし、月に1〜2回程度。夕方に土の表面を濡らす程度に軽く与える。 高温多湿による根腐れに最も注意が必要。断水気味でも構いません。

(12〜3月)
休眠期 ほぼ断水、または月に1回程度。暖かい日の午前中に少量だけ与える。 水を切ることで樹液濃度が高まり、耐寒性がアップします。甘やかさないことが冬越しのコツです。


冬の時期、じょうろを使って金のなる木に控えめに水やりをしている様子。
多くの失敗は「可愛がりすぎて水をあげすぎる」ことに起因します。カネノナルキに関しては、「水やりを忘れるくらいがちょうどいい」というスタンスで付き合うのが、結果的に枯死リスクを劇的に下げることに繋がります。

金のなる木が枯れるのを防ぎ長く楽しむコツ

ここまで、カネノナルキが枯れる原因とその対処法、そして復活のプロセスについて詳しく解説してきました。いかがでしたでしょうか。恐らく「今まで水をあげすぎていたかも」「冬の窓際に置きっぱなしだった」と思い当たる節があった方も多いのではないかと思います。

カネノナルキは、別名「花月(かげつ)」とも呼ばれ、上手に育てれば数十年という長い年月を共に過ごすことができるパートナーです。年月を経るごとに幹は太く木質化し、盆栽のような風格ある姿へと成長していきます。そして、冬には星のような可愛らしい花を咲かせてくれることもあります。

枯らさないための最大のコツは、毎日の「観察」です。水をあげることだけが世話ではありません。葉の色ツヤは良いか、シワが寄っていないか、土の乾き具合はどうか。そういった小さな変化に気づいてあげることができれば、大きなトラブルになる前に対処することができます。

もし今回、株の一部が枯れてしまっても、残された小さな葉一枚からでも再生できるのがこの植物の強さであり、魅力です。ぜひ諦めずに、ご紹介した復活方法を試してみてください。困難を乗り越えて復活したカネノナルキは、あなたにとって本当の意味での「富」や「豊かさ」を象徴する、かけがえのない一鉢になるはずですよ。

※本記事で紹介した薬剤(オルトラン、トップジンMなど)や対処法は、一般的な園芸知識に基づくものです。植物の状態や栽培環境、品種によっては効果が異なる場合があります。薬剤を使用する際は、必ず製品のラベルや説明書をよく読み、使用上の注意を守って自己責任でご使用ください。不安な場合は、お近くの園芸店や専門家に相談することをおすすめします。

 

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